花粉でショボショボ、FM09です。
bing検索をしていた。
内海っちの記事があった。頼むぞローテ。
西武内海がリニューアルで「違う自分」ローテ当確に
それとは別にこんな記事があった。
マンガ『H2』に学ぶ、自分の強みを活かしていくことの大切さ――大事なことは全部マンガが教えてくれた
なんかグッと来た。
好きな事と得意な事は割と一致しない事が多い。好きこそ物の上手なれという言葉も、裏返せば好きだが上手くはない事でも興味をもって継続する事で上手になっていくという「好き≠上手い」の格言だし。
この記事でのキモは「自分が成果を出したい・全力で取り組みたいと思う事に対しては、自分の強みを把握し、最大限それを磨く事が大事」という事。
「苦手を克服する育成」と「長所を伸ばす育成」のどちらが良いのかは難しい。なんとなく前者は日本的、後者はアメリカ的な気がする。
好きな事に全力投球する姿勢と得意な事に全力投球する姿勢って似ているようで全く違う。
楽しいのは前者なんだけどね。後者の姿勢は佐川兄の進言の通り本人のためになるよね。
自分の長所は実は把握しにくいもの。ミラーズも松戸運動公園から河川敷にメイングラウンドを移行した事のメリット「グラウンドを放棄して勇気ある撤退」が出来るようになったと考えましょう!
風がめちゃ強い日なんかは練習を中止し、ファミレスへ移動し、ドリンクバーを飲みながらハンバーグを食べながらチームメイトの長所を誉めまくる2時間という枠を用意してもいいかもね。歯が浮き、鳥肌が立つ事必至だけど。
と、ここまでいい感じで言っておいて一転、ディスる形になるのもなんなのだが、漫画では「いい1/9になれる」って言ってるのが引っかかた。佐川兄、弟がいい1/9じゃない1/15だった場合はなんて言うんだろう。結構そういうシチュエーション、世の中に多いよね。
同じ言い分だとすると、1/9に入れなくても、1/15としてお前がチームに出来る事はいくらでもあるってスタンスなのだろうか、そう弟を諭すのだろうか、本心で。これって1/9には入れる確信から来るセリフだよね、よくよく考えたら。
甲子園でスタンドで応援している高校球児の映像が思い浮かんだ。こういう思考をする事自体、後ろ向き、暗い、ネガティブという事なのだろうか。
いいや、世の中の多数派は1/9に入れなかったであろう1/15、1/128、1/1024、1/32768、1/65536、1/16777216の方なのだから考えておきべきだ。例えある場面で1/9に入ったとしても違う場面で1/9に入れない事はほぼ全ての人間で起こる当たり前の事象である。むしろすべての場面で1/9に入っている人間が居たとしたら、そいつは人間じゃない何かだ。誰でも後塵を拝して悔しい思いをしてきた仲間なのである。
次作ではぜひ、あだち充先生にはおそらく初であろう「めちゃ努力したけど3年間一度も公式試合のレギュラーになれなかった主人公」を描いて欲しい。主人公の、主人公の幼馴染みの女の子の、主人公の親友の、主人公のチームメイトの、主人公の亡き兄弟の回想での台詞回しが通常の天才型主人公のパターンからどんなふうに変わるか見てみたい。心がえぐられそうだけど。
まぁそんな漫画打ち切りだろうけど。「いつも美空」は楽しく読んでましたよ、あだち先生!