しちりん

肉を思いっきり食べた。試合に負けた時は焼肉を食べるのが松戸ミラーズの慣わしなのか?いやいつも負けるからたまたまそうなるだけか。FM09です。

ごめんなさい。やっぱり負けました、練習試合。誰のせいとかは無いです。全体的に見てどの練習試合でも相手の方が強いな、と客観的に思います。統計的には相手の方が強いなと感じた時はこっちが絶好調じゃないとまあ負けますよね。それですわ。

キング・クリムゾンで時間を吹っ飛ばしていま僕はしちりんで肉を食べている。不都合な敗戦は吹っ飛ばすのみ。カルビとロースとタンが美味い。コーラも美味い。もうエンドレス。

こういうのをやけ肉っていうんだろうね。

肉を食べているのはつかぽんたん、えふわらん、ナオミスター、しまじろう、つかさん、オグレラの6人。ソーシャルディスタンスはある程度きちんと保って肉を食べているよ。炭火の網に肉を置いて焼く。焼けたら食べる。コーラを飲む。心と体の癒しの時間。ああ、美味い。松竹園よりも厚みの薄い肉が嫌味ではなく食べやすく、敗戦の心の痛みに染み入る美味しさだった。ほんとにずっと食べ続けてた。

祝勝会のはずが反省会になった。柏の営業所から戻ってきたしまじろうが意気消沈している。サード守備のトンネルのせいか、ファースト送球で肩を痛めたせいか、三振が続くせいか知らないが。肉食え肉。お前ら内野は普段通りの出来だったぞ。

どちらかというと意気消沈すべきなのは10失点を食らったつかぽんたんとFM09のバッテリーの方なんだから。

人にばっかり意気消沈させるのも悪いので、ここはやはり出塁させたらオールスルーで3塁まで盗塁される本日の敗戦の大元凶である糞キャッチャーオグレラも反省すべきだったためムーディー・ブルースを発動させた。

1回裏。

また出来もしないのに球種とコースの指示を出すFM09がそこにいた。キャッチャーの恰好をしてピッチャーに指示をいっちょまえに出している。基本は打たせてとる、という方針のもと、バッターの立ち位置と構え、そして体型と雰囲気をチラチラと確認しながらパワータイプの打者なのか技巧派タイプの打者なのか、あるいはどんなコースのボールを打ちたそうなのかを想定しながらピッチャーつかぽんたんに指示を出す。

そもそもバッターがどんな球を打ちたいかなんて相手の心を見透かす能力者でもない限り不可能で、結局は勘なわけじゃないですか。バッターが醸し出す些細なシグナルを自分の経験と勘で増幅させ、統計的な確率論で打ち取れる最大確立の選択を重ねていくというのがバッテリーの作業なわけです。

ですがFM09にはまずキャッチャーとしての経験が皆無。そして勘は当てずっぽう。バッターが醸し出す些細なシグナル?そんなもん強気そうか内気そうか性格悪そうかくらいしかわからんよ。それでも一応ちらちらバッターを確認するのはパ・リーグテレビでパ・リーグのキャッチャー達がみんなやってるからちらちら見て一応当てずっぽうの勘でコースを決めて投げてもらってた。

基本はアレですよ。嫌がらせ。バッターが打ちずらい所に打ちずらい球種を投げれば良いだけなんですよ、簡単なんです、深く考える必要はない。

FM09が6年間やっていたバドミントンという種目も強い選手の系統が色々あって、もちろんトータルでめちゃ強い正統派が一番強いんですけど

・技術的に優れていてとにかくシャトルを落とさないため、相手が先にミスをするタイプ
・体力に任せて試合時間を長引かせて相手を疲弊させることで相対的にパフォーマンスを維持するタイプ
・とにかく攻め一辺倒で相手を防御に追い込むタイプ
・とにかく防御一辺倒で相手を手詰まりにさせるタイプ
・邪悪な性格で相手の逆を突くタイプ

と、強さにも色々あるんです。

技術的に優れているタイプはライン際ギリギリの打ち合いが出来るので強いし、体力があるタイプは相手を動かすだけ動かして自分も動き回ると先に相手がへばるので強いし、スマッシュ連打やネット際ヘアピンで押すタイプは相手のペースにさせないので主導権を握って強いし、防御一辺倒なタイプは専守防衛という感じで相手の攻撃を全ていなして攻め手を無くすので強いし、邪悪な性格で逆を突くタイプはさもネット左側にヘアピンを打つぞと見せかけてしれっと右コート奥にスマッシュを打ったりと意表をついて強いわけです。卓球でも似たような傾向があると思います。

FM09がどのタイプだったかはご想像にお任せします。多要素複合気味でしたが。

なので今日のキャッチャーとしての配球は相手に嫌がらせをするつもりでコースの取捨選択をするつもりだった。要は自分が目の前のバッターだったらと仮定して、どこに投げられるのが嫌なのか、またはどこら辺の球を打ちに行きたがっているのかを想像してみればいいんですよ。もちろん演技でそう見せかけているバッターもいるでしょうが相手は我々松戸ミラーズですよ?演技してまでそんなことするバッターなんてほぼいないですよ。

基本は相手の体に近いところ、もしくはローボールをつかぽんたんに要求した。

つかぽんたんは素人キャッチャーFM09のコース指示に何も言わずに従ってくれる。野球に関してはつかぽんたんの方が圧倒的に知っているのに、である。ありがたいなぁと思いながら重責も感じていた。打たれたら自分のせいだしと思っていた。

ところが。

何人かバッターと対峙してから気が付いた。

つかぽんたんの投球コースがFM09の指示したコースに全然来ない!?

そう言えば練習の時にストレートが左に流れている傾向があったけど、それとはまた違う感じで来ない感じ。やっぱり打ち気のあるバッターが構えた状態でピッチャーとして投げるのはブルペンや公園練習とは違うのだろうか。

FM09の中でのツカポンタンのピッチャーとしてのイメージは、そこそこストレートに重みがありストライクゾーン付近に放ってくるというものだった。主に公園練習でのイメージだが。

今日のイメージだとストライクゾーン左側にだいたい外れる感じがした。それでは、という事でベース右側のストレートやカーブを要求するのだがそれも左に行ったり逆に右に大きく逸れたりでなんかストライクゾーンに入ってこない。

なんでだろうか?

やっぱりFM09がキャッチャーをしていると構えとか指示とかおかしいから調子が出ないんだろうか。

それとも腰が痛くてストレッチしていると言っていたからその影響が出ているのだろうか。

マウンドに行って声をかけて落ち着いてもらえばいいのだろうか?

とにかくストライクということでど真ん中ストレートを要求すればいいのだろうか?

どうすればピッチャーを助けてあげられるのだろうか。

色々考えていた。

こういう時にどう指示すればいいのかの経験がないので、うーん、と唸ってしまった。

そこらへんを逡巡するうちにフォアボールとなってしまう。

んで、ランナーが出るとFM09がまともに送球出来ないキャッチャーだから盗塁されてどんどん進塁されるの繰り返し。

1回裏は2点で切り抜けたけど、こんな状態で良く2点で収まったな、というのが正直な印象。

それにしても肩が弱い、というか投げ方が変なせいで相手にガンガン盗塁されるのってすごい屈辱。正直投げられないというのがこんなに辛いのかと痛感していた。FM09今までは野球=バッティングとして見ていなかったから送球が出来なくても別に、としか考えてなかったんだけど、自分がそれが出来ない事がチームにこんなに負荷をかける事なんだとキャッチャーをやり始めて痛感している。そもそもまともに投げられなくてキャッチャーをやっているのがおかしいんだけど、そういうレベルでモノを考えていなかったし。FM09の中ではキャッチャーって球捕り人という位置づけだったけど、いざ試合をやるとなるとそりゃそうだよね、投げられないキャッチャーからは盗塁するよね、と納得した。自分が弱いことがこんなに悔しい事だったのかと、なんか真面目に考えてしまった。実力は無くても一応勝とうとはしてるからね。そういう思考になっちゃうんですよ。

2回表の攻撃はトノからだったけど、これも3人か4人で終わった気がする。FM09は1番だから当分バッターとして出場しないのでキャッチャー防具はしたままだった。監督代行としての仕事もあるのでピッチャーの交代とかも指示しないといけないのだけれど、どこまでつかぽんたんで引っ張るかを考えるのが難しい。マキマキが居るからピンチになったらすぐ替えちゃっても良いんだけど、ピッチャーデビュー戦でそんなすぐ替えるのもおかしな話だしウイングス戦のつかさんの時のように2回は投げてもらおうかなと思ってはいた。本人はダメそうだったらすぐ替えちゃっていいからとか言うんだけど、それもねぇ・・・・。

2回裏のピッチングも1回裏のそれを踏襲していた。

やっぱりちょっとストライクが入らない。多分FM09の指示も悪いんだろうなぁと思う。ストライクが入らないピッチャーに対してどう対応すればそれが改善出来るのかわからないからバッターに的を絞らせないコース指示、つまり左右、上下の振りを続けているだけだったし、コントロールが上がってこないピッチャーはそんな指示出されたって投げられないからどうしようもないのに。

高めの捨て球を要求したり、ど真ん中を要求したり、色々してみたんだけどやっぱりダメでキャッチャーとしての経験が皆無なのでどうする事も出来なかった。

パスボールやフォアボールや送球ミス、挙句の果てはインターフェア(なんじゃそりゃ?打撃妨害?ふーん、そう、じゃそれでいいよ)等々、盛沢山でピッチャーつかぽんたん自ら交代を言わせてしまった。監督代行としてもこれはダメなケースで、選手からそれを言わせちゃダメだろと、今ムーディーブルースで振り返りながら心が痛くなってきた。

交代で出てきたマキマキにコースの指示についてしゃべったんだけど、FM09が勘違いしてて全然コミュニケーションが通ってなかったことがしちりんの会話で判明した。えふわらんに言われるまで全然気が付かなかった。マキマキは自分で指示を出すと言っていたのに、FM09は自分で指示を出しているつもりになっていた。

とにかくちぐはぐで、まともに出来たことは何もなかったと言っていいFM09のキャッチャーデビューの2イニングだった。フル装備して体を盾にする万全の装備をしたのにパスボールを何回やったことか。10回は無いと思うけど本当に何もできなくて悔しい思いをしました。ピッチャーのツカポンタンも8失点位しているから同じ思いかもしれないけれど。ピッチャーもしくはキャッチャーをやっていると失点の重みがダイレクトに来る。

2回を終わってベンチに戻る足取りが重かった。これでとのとえふわらんのバッテリーと交代なんだけど、何にも出来なかったなと悲しくなったのを覚えている。その他のポジションも後半メンバーに切り替えて試合の仕切り直しをする。ちょっと気分的にぐったりとしてしまった。キャッチャーはもっと声を出してチームを盛り上げないといけないんだろうけどダメだなぁ、自分。まだバッターとしては試合に出るのに失点の多さに落ち込んでるわ。

後半チームのトノとえふわらんのバッテリーは流石、場慣れしている感じで出だしから快調だった。トノのコントロールはやはり素晴らしい。技術的な選手だと前々から思っていたけれど技術以外にこういう本番に練習と同じようにピッチングが出来るという平常心があるのは流石だなと思う。えふわらんも普通にキャッチャーとして機能しているし、やっぱりFM09がキャッチャーをやらせてもらうのはこの試合じゃない試合にすれば良かったなと思って見ていた。

10失点しておいて言うのもなんですが楽しかったんですよ、キャッチャーしてて。柏とかじゃなくて普通の練習試合でキャッチャーしたのは初めてだったから。

コースも球種も変だったかも知れないけれど自分で考えて出して、外角低めに出した時はそのコースに来た時に取りやすい構えにして待ったりして。自分がパ・リーグTVで見ているキャッチャー達を想像してやったので、キャッチャーやってる気分がすごく楽しかった。つかぽんたんも首を一回も振らないでそれに付き合ってくれたし。盗塁されるのも最初からわかってたし、チームにまあ迷惑をかけるだろうなというのもわかってて立候補させてもらったので楽しかったです。そしてゴメン。でも出来ない出来ない言ってたらいつまでも出来ないし遠慮する事になるから、やっていいよって言ってくれた時にやれて良かったです。足りない部分が色々わかったし、一回ボロボロになるのは必要経費なんだと思う、何をするにしても。最初から出来る人なんていないんだから。

後半チームになってからは試合が動かなくなる。0更新が続く。後半チームの方が地力があると踏んだ通りの展開となっている。

何度かセンターに大飛球が飛んだのをセンター庄司君がスーパーキャッチでピンチを救ってくれた。庄司君はほんとうに凄い。そしてそのプレーでチームが盛り上がる。まだチームは死んでない。是が非でも得点を取って巻き返さないとと思った。

4回の表の攻撃がマキマキで終了したので、5回の表の攻撃は1番のFM09からとなる。チームにめっちゃ迷惑をかけているので今度こそ打ちたいと思っていた。今回はちゃんとメガネをあらかじめ拭いて視界をクリアーにしておいた。ファールカップは2回裏が終わった時点で既に取り出し済みなので準備は万端である。最善の準備は出来ている。あとは打つだけだ。

5回表。一番バッターとして2回目のバッターボックスに入る。さっきインターフェアしちゃった経験からバッターボックス最後尾にスタンスする。相手のキャッチャーにもインターフェアを味わってほしかったから。ま、相当上手い人みたいなのでそんなFM09みたいなヘマはしないだろうけど。

FM09に出来る反撃はバッティングで塁に出る事、後のバッターに繋ぐことしかない。最近不思議とバッターボックスで気分が落ち着いているんですよね。普通にやれば普通に打てるという気持ちにナチュラルになれている。だからこの打席でも特に気負うことなく普通にバッティングした。レフト方向にちょっと高めの打球を打っちゃったんだけど、会心の当たりではなかったのが奏功したのかレフト前フェアグラウンドに落ちた。ボールを少し見ちゃって全力では走ってなかったけど間に合いそうだったから2塁まで再加速してスライディングでギリギリセーフ。打った後にボールを見てしまう癖を直すのと1塁を膨らんで通過するベースラン技術が出来るともう少し余裕で進塁出来ると思うんだけど、ここらへんがどうもいつまでたっても出来ない。ケンセーセンセーの1塁を膨らんでベースランするあの美しい走行ラインを自分も走りたい。1塁ベースまで一直線だから再加速しないとダメなんだよね次の塁に進むのに。とにかく下手くそ、ベースランが。上手くなりたい。

そのあとの伊藤くん、新伊藤くん、庄司君とどんどん打線が繋がっていく。これこれ!これが見たかったんだよ。FM09が思い描く打線のつながりがやっと体現された。1回表の攻撃からこれが出来ていたら試合展開もまた違ったかもしれないけど、ま、キャッチャーがFM09じゃどのみち同じか。

この回2点を取れたけど4点ぐらいは取れたんじゃないかと思えるポテンシャルはあった気がする。反撃が少し遅かったけど悪くはない。

結局この後、雨が降ってきて時間もないのでこのまま試合終了。10-2で負けました。

ムーディーブルースの再生中、肉が食われていた。再生中は無防備状態になるのがムーディーブルースの欠点だ、くそっ、俺の肉だぞそれっ!!

ムーディーブルースの再生で試合を振り返った後、つかぽんたん、えふわらん、ナオミスターが熱くなんか語ってる。しまじろうは若干元気なし、つかさんは目が赤い、眠そう。FM09は熱い3人の話を聞きつつ肉を焼き、食べる。生返事を看破されても別にどうでもいい。肉肉。

今日はみんな頑張ったよ。もうそれでいいじゃない。

肉は最高の治療薬ですよ。体を癒してまた立ち上がりましょう!フェニックスですよフェニックス!

つかぽんたんはまだ飲みたそうだったけど、えふわらん眠そうだったしFM09、既に今日になってしまったけどファミールの試合があるからもう帰るさ、という事でえふわらんとナオミスターを自宅に届けて帰りました。

ファミールの試合が雨で中止になったので7時にいったん起きたけどまた寝ました。おしまい。

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