こんばんは。ラジオ深夜便。本日のアンカーはおぐーです。
今日は少し考えさせられることがあったのでそのことを書こうと思います。野球において勃興期、隆盛期、全盛期、成熟期、衰退期、消滅期とは何か。
物事には始まりがあるものは全て、終わりがあります。
人間で言うと0歳で生まれた後、いつか死ぬ事は避けられません。その中で何を体験したのか何を為したのかが人生なわけです。
プロ野球選手にもそれはあり、草野球選手にもそれはあります。
人間誰しもが味わう肉体、技術、精神の成長と劣化は避けられないテーマです。
肉体が劣化しなければどれだけ良いかと考えがちですが、死なない、劣化しないという事は本当に理想な事なのかという事です。執着と言うものに区切りが付けられるのはその生命体が有限の生を生きていて、その限りある時間の中で自分や自分の周りとの関わりに変化が生じ、様々な場面で限界や、もういいんじゃないかと納得した時に初めてその執着に区切りが付けられるのだと思います。死なない、劣化しないという事はその執着が無限に永続し続けられるわけで、それが幸せかと言うとちょっとどうかと思います。
人が生まれて幸福を願い、人が死んで悲しみに暮れるのは全てのものに始まりがあり終わりがある、その循環を逃れられない定めだと知っているからその変化を受け入れてその中で最善を尽くそうと努力できるのだと思います。その期間が有限だからこそ努力できるのだと思います。
野球を嗜む一般人にとってプロ野球選手というのは夢を実現した憧れの存在であり、かつ自身の希望を投影した応援する存在でもあります。だからそのプロ野球選手の入団から引退までの足跡を身近なものとして感じるのかもしれません。その対象が馬であっても同様なのかもしれませんが。
かつて出来なかったものが出来るようになって行く過程と、かつて出来ていたものが出来なくなっていく過程。後者を受け入れる事は中々に容易ではありませんが、誰しもが通る道なので結局はすり合わせをしてソフトランディングをしていくしかないのかなと思います。
プロ野球選手の最盛期を何を持って決めるかというのは様々な要素が絡むので複雑ですが、記録を持ってそれを決定するというのであればヤクルトの村上選手は今ちょうど勃興期を終え隆盛期に入った感じかなと思います。肉体的にも20ちょい?位なので去年より今年の方が肉体がパワフルになっているのを感じている世代ですよね。ホームランもガンガン打って怖いもの知らずな感じです。限界値を知らず、ぐんぐん伸びて行っている最中みたいな。一方、ライオンズの中村選手は今成熟期を終え衰退期を迎えている感じかなと思います。年齢も38歳?位なので一般人には軽微でもプロ野球選手レベルでは深刻な衰退があるのかも知れません。ヒットは打ちますが、ホームランはあまり打たなくなってきました。
現在二人とも4番を打っている選手ですが、4番の選手のフェーズの差がチームの勢いの差になっているという気もします。中村選手は選手としての実績は間違いなくあり打撃技術も素晴らしいものを持っていると思いますが、数年前からするとホームランの数が減少傾向にあるので円熟味はあるのですが爆発的なパワーは感じられなくなってきました。
本人的にはおそらく山川選手に現在の村上選手の役割を担ってもらう事に期待しているのだと思うのですが、山川選手にも山川選手の事情があってどうもそこらへんうまく行っていない感じになっています。
ボク自身、40後半なので30前半の頃のような仕事の無茶は出来ないというか疲れるのでやりたくなくなっているという実体験があります。つまり成熟期から衰退期に差し掛かっているわけです。では野球はどうなのかと考えると肉体の衰えを差し引いて考えても現在が全盛期から成熟期の中間地点ではないかと感じています。肉体の衰えはあるものの練習による習熟度がそれを上回っている状態なのでまともに投げられないクセにこんな事をいうのもなんですが自分的にはですけど人生史上最もまともに野球が出来る状態です。でもいつか肉体の衰えが加速し、練習による習熟度がそれを補いきれなくなり均衡状態となり、やがてマイナスに転じていく時期が来るのでしょう。その時にボクがどんなモチベーションを持って野球をやるのか、それともやらなくなるのか、今の時点ではボクにはわかりません。
最近プロ野球選手で若い選手が勃興し成長していくのを見るのが楽しいのは、裏返すと自分自身がもはや失っている全盛期にまっしぐらに向かっていく生命の迸りを感じるからなのではないかと思うのです。何歳まで自分は全盛期にまっしぐらに向かっていただろうと考えても正確な答えは出てきませんが、そうではないというのに戸惑いは全くないというのがそうでない明確な証拠ですね。
村上選手に限らず、ホームランを打つ選手をボクが好きなのはそういう生命の迸りの象徴のように感じているからかも知れないですね。
じゃ、そういうことで。
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