WBCメキシコ戦

野球は9回ツーアウトまで何が起こるかわからないという基本に立ち返らせられた凄い試合だった。

まさしく大谷が望んでいたヒリつく野球という感じだった。

残塁の山、佐々木の被スリーラン、山本の2失点、岡本のホームランを捕球される等の劣勢と吉田のスリーラン、山川の犠打での食い下がり。

そしてチャンスで三振を繰り返す村上と逆転サヨナラ2塁打を打った村上と。

栗山監督の采配がまるで未来でも見えているかのように矛盾な言い方だが即効性のある布石を打ちまくる。源田のバントや、周東の代走などの事である。選手を信じること、選んだ采配を信じること、、、。

ひとつ間違うと崖下落下即死レベルの、望むゴールへの極めて細い道筋に侍達を誘導しゴールさせた。

村上がホームラン級の逆転サヨナラ二塁打を打った時、ボクは嬉しさと感動で正直少し涙が出た。

信じて邁進する。ボクが出来ていない事をこの人達は全ての立場の人がそれぞれの立場で全うしようと尽くしているから結果として表れている。

野球をするという側面において自分自身を信じることが出来なくなって野球をする事に以前ほどの意味を見出だせなくて結構悩んでいたりするのですが、こういうのを見せられると気持ちが大きく揺さぶられる。

なんでこの人達は自分達の可能性を信じて頑張れるのだろうか。それが出来たからこの結果を手にしたのだろうし。

ボクにだって小さいながらも可能性はまだ眠っているはずなのにそれを信じることが出来なくなっている現状がこの試合をみていて凄く凄く悔しく感じられた。

村上が打てなくて打線に邪魔だなと思ったり、見逃し三振にやる気無いならバッターボックスに立つなと思ったりしてるのはもちろん不甲斐なかった村上に対しての感想なのだが、同時に野球をすることに対して限界を感じてしまって仕方ない自分自身に対して投影された拒絶感のようなものでもなかったかと思うのだ。

でも。

何度もいうがWBCをみているとみんな自分の能力の中でもがいて、頑張っている。役割を全うしようと。それがチーム全体に波及してチームの底力のようなものになっている感じがする。

あと1試合応援して感じたことを自分の今後の野球に活かせるかどうかは自分次第なのだがどうもやる気が不透明な感じで。自分自身を信じる事ってそんなに簡単に出来ることなんでしょうかね。自分自身に散々裏切られてもそれでも信じて前に進む事が出来る強さが欲しい。

村上には決勝でも頑張って欲しい。どん底から這い上がる者として。侍ジャパンを頂上まで押し上げて欲しい。日本中の野球ファンの希望をのせて。そうすればボクもなんかまだ頑張ろうと思える。弟子から師匠にハッパをかけたい、そんな気分です。

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