続々、埼玉西武ライオンズ、2年連続のパ・リーグ制覇を現地で観戦してきました

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もうCSも始まってるしいつまでもリーグ戦優勝の話も無いわな。いい加減飽きてきたのでここからはマキマキで。FM09です。

グラウンドに入ってみると、311のゲートは8月12日に座った席の直近で少し懐かしくなってしまった。あの時は本当に暑くて、だけど楽しみで、60番師匠中村おかわり剛也師匠の4番試合を楽しませてもらった。あそこらへんから1か月半、こんな形で優勝決定戦を迎えているのは幸せな事だなぁと改めて思う。

そのまま座席を下って行って1年前にロッテが新設したホームランラグーン手前の一番前の席がツカポンタンとFM09の席だった。ツカポンタンはホームランラグーン一番手前の席だと思っていたらしく「FM09ごめんね、あそこだと思ってた」なんて言ってるけどはっきり言ってどっちも変わらない。むしろ旧一番前のこの席はホームランラグーン後ろが通路になっている関係で開放感のある広さになっていてしかも目の前が腰の高さくらいの柵になっているので荷物が置けて超便利。ここに荷物を置いても文句を言う奴はいない。最高の席でした。

とりあえず席に座って少しバッティング練習などを眺めたりした。聴き慣れた硬球の打球音(聴き慣れたって言っちゃう太々しい態度はどうかと思うが、事実、硬球フリーバッティングの時に松戸運動公園で何度も聞いているからな)の心地良さにしばし浸る。

前も後ろも埼玉西武ライオンズのユニフォームを着た人がいっぱいいて同志!って感じで感動する。みんな埼玉西武ライオンズの優勝を生で見たいから平日であるにもかかわらず来ているわけで、3塁側は基本埼玉西武ライオンズファンで埋まっている。もちろん千葉ロッテのファンもいるけど基本はビジター空間が出来上がっている。千葉ロッテだってCS出られるか出られないかの瀬戸際の試合なんだから3塁側が取れるならそりゃ取るだろう。ただし、周りを埼玉西武ライオンズファンに埋め尽くされる可能性大という状況にも耐えられる猛者だけがこの空間を生きて出る事ができるのだ。そういう意味ではたいした奴らだと認めざるを得ない。その心意気や良しっと言う感じだ。

それはいいのだが、今日は一つ困ったことがあって。ツカポンタンはいつもどおり日本代表侍ジャパンチケットホルダーを持っていてその中にチケットを入れている。FM09はと言うと、今日は優勝決定戦だったから舞い上がってしまったのかチケットホルダーを忘れてしまった。だからチケットを折りたたんでスマホケースに入れている。チケットホルダーを使い始めたのがツカポンタン、ナオミスターと行った神宮の大学日本代表の試合からで、今までなんで持っていなかったのか不思議なくらい重宝している。あれにチケットを入れて、首からぶら下げているといちいちスマホケースからチケットを出さなくても直ぐに見せられるし何より

絶対無くさない

とりあえずチケットホルダーが欲しかったし、ツカポンタンもビジター売店に行きたがっていたので試合時間が近づく前に買い物に行くことにした。階段を上り、通路に戻るとマリンスタジアムの貧弱なビジター販売露店にやってきた。ツカポンタンは真っ先にメヒア99のビジターユニフォームを手にレジに並んでいた。メヒアのユニフォームなんていつも無かったような気がするんだけど、ペナントレース終盤戦、メヒアのホームランとヒットで埼玉西武ライオンズは負け試合を3回はひっくり返して勝ってきた。どうやらその功績を称えて販売されているようだった。ユニフォームなんて3選手ぐらいしか売ってないんだよ、ロッテのビジター販売露店は驚くほど貧弱だから。しかも2つあるビジター販売店の1つには外野席のチケットを持っていないと入る事すらできないというあり得ない冷遇っぷり。

確か売ってたのが、秋山と源田とメヒアだったかな。もう1人ぐらい打っていた気がするけれど忘れた。何が言いたいのかと言うと、普段あるはずのないものがあるという状況に「引きが強すぎだろツカポンタン」って話。

FM09は埼玉西武ライオンズのチーム柄のチケットホルダー(通常版もしくは令王イベント柄)が欲しかったのだけれどまったくなし。あるのは2選手のチケットホルダーだけ。そのうち1つがホームラン師匠山川穂高だったのでとりあえずそれを購入した。チケットホルダーが無いと色々不便なので。でもこのチケットホルダー、柄も色も派手。花柄のオレンジ色ですよ。沖縄っぽいといえば沖縄っぽいが、もう少しライオンズカラーに寄せられなかったものですかねぇ。基調カラーがオレンジって・・・。まあ沖縄出身の山川っぽい南国仕様ではありますけどね。

他にも応援用にバルーンを購入して準備完了!さてじゃあ食料品を買いに行くか、という段になって血の気が引く事態が発覚した。

購入したハデハデ山川穂高のチケットホルダーにチケットを入れようとスマホケースを開くと

チケットが無い

確かに座席に着いた時にスマホケースのポケットに入れたはずなのにそこにあるのは行きの電車で使用したPASMOだけ。頭の中が真っ白になって必死に全身のポケットを探してみるもののどこにもない。スマホケースのポケットに入れたというのは勘違いで財布に入れたのか!?と財布のポケットを全部確認してみてもチケットは出てこない。ヤバい。チケットをどこかで落としたようだった。

ツカポンタンにチケットを借りて座席を探したのだがやっぱりない。チケット紛失確定です。試合前にアップルシードルを2杯も飲んだのが悪かったようだ。サービスセンターに紛失登録はしたものの出てくるかどうかは期待薄かな。

チケットを共用で使って出入りは出来るものの、同時に買い物に行くこと、連れションに行くこと、などが出来なくなった。別に同時に出来なくても全く問題は無いのだが、後々これが割と重大問題を引き起こすことになる事をこの時ツカポンタンもFM09も気付いていない。

自身の不甲斐なさに落胆し肩を落とすFM09だが、せっかく買ったので穂高のチケットホルダーは身に着ける事にした。表はハデハデ、裏は暗黒(チケットレス)という躁鬱状態のチケットホルダーを首からぶら下げる。かなり虚しい。

試合時間が近づくにつれて席がどんどん埋まってきている。ビジターのマリンスタジアムにこんなにも埼玉西武ライオンズのファンが集まっている事に心が高揚せずにはいられない。先ほど見た雲間から光がさす光景も、雨上がりの虹の光景も、この埼玉西武ライオンズを応援するファンの群像の前には霞む。これだけの人数の想いがこのマリンスタジアムに結集しているのだから絶対に今日は最高の結果が出ると信じている。

こうして試合が始まった。

先攻の埼玉西武ライオンズは1回の表、3者凡退だった。秋山、源田はわかるけど森っ!?今シーズン、どんな球でもガンガン当てる打撃の天才がヒットを打てなかった事に驚いた。マジックが点灯したあたりから中村と森の打撃が下降線になっているなーという気はしていた。

8月からの快進撃の原動力となった森-中村ラインが明らかに陰りを見せているのが心配だったがこの大一番でもその不安が払しょくできない。山川や外崎に頑張ってもらうしかないのかもしれないと思った。

先程貧弱ビジターショップで買った応援ミニメガホンを叩く事も出来ずに攻撃が終わってしまった。

その裏、ロッテの攻撃はパ・リーグ打率3位の荻野からの攻撃。鈴木、マーティン、アジャと続くので結構怖い打線。ここをニールが表のお返しとばかりに三者三振に切ってくれたので悪い流れが絶ち切れた。

1回裏を終わって0-0。試合はまだ始まったばかりなのになんだかドキドキする。

2回表。

いよいよ4番、60番師匠中村おかわり剛也の登場。ここ5試合でヒット1本と絶不調というか超お疲れの中村だが、色々持ってる人だからこの大舞台で生ホームランを見せてくれるんじゃないかと期待してたら、初球をキャッチャー頭上に打ち上げて1球で仕留められてしまった!想定しうる限りの最短の出番終了だ。中村、お前本当にFM09が生観戦する時は打撃が湿るよな。ガックリ。

その後の外崎はヒット、盗塁と生き生きしている。山川に次ぐ相性の良さを存分に見せつけてくれる。山川はボールを選びフォアボールで1,2塁となってDH栗山がセンターへタイムリーヒット!荻野のファンブルもあって外崎が生還し西武1点先生!

待望の先制点を取って3塁側内野席・外野席共に歓声が鳴りやまないお祭り騒ぎになる。みんなフラッグを振って鳴り物応援も勢いを増すばかりである。FM09は先程買ったミニメガホンを叩いて盛り上がっていた。周りはチェッカーフラッグの如く旗を振る埼玉西武ライオンズの応援スタイル。FM09だけ昭和レトロなメガホンを叩いてポコポコ音を出して喜ぶ応援スタイル。令和の時代に一人取り残されている事に、嬉しさの余り、この時まだ気が付いていない。隣のツカポンタンは既にこの当たりから何か言いたげな雰囲気になっていたようだが。

その後の木村はデッドボールで満塁となる。西武ライオンズの勢いが止まらない。はためく無限の旗の生みの中、メガホンがへこむほど叩きまくる。もう興奮状態で中村の令王ユニフォームが汗でぐしょぐしょになってきているが着替えだけは豊潤にある。全く問題は無い。

この大チャンスに、神速のイケメン金子がレフトへのタイムリーヒットで追加点。なんだよこの押せ押せムードは!どうしちゃったんだよ金子までヒットを打ち出したぞ(金子に失礼だろw)。

ギャースギャース騒ぎ始めてもう収集が付かなくなってきている。興奮状態が続く。

さらにさらに。ここで秋山がセンターへのタイムリースリーベースヒットを放ってランナー一掃の大活躍だっ!西武ライオンズ5点リード!!!

うわーーーーーーー、この負けられない大一番で山賊打線が帰ってキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

これだよ、こういうのを見たかったんだよ!FM09はっ!このままクリーンナップまで回せーーーーーーっ!

なんだけど、源田はセカンドライナーで2アウト。ありゃ、祭りもここで終わりか?源田ももう少し打ってくれるとワクワクするのだが、守備が凄いからまぁ打撃は免除だな。

森はよく見てフォアボール。そして・・・・・・中村-----!

はい、空振り3振スリーアウトで2回表の怒涛の攻撃は終了。中村のファールフライで始まって中村の空振り三振できれいに終わりました。やっぱり森と中村の打撃が下降線なのは間違いない。ちょっと問題だこりゃ。FM09が生観戦しに来ると中村が湿るというのはもう思い込みというよりデータではっきりと証明できるレベルだと思う。師匠のためにはFM09はライオンズの試合、見に来ない方が良いのだろうか・・・。そんなの嫌だなぁ。打ってくれよ、中村ぁあああ!!!

とりあえず5点取ったので落ち着いた。この試合、いけるぞ!

2回裏のロッテの攻撃も3者凡退で仕留めるニール。やっぱニールは凄い。8月12日に観戦しに来た時もニールは絶大な信頼感があったけど、今日も凄い安定感がある。2019年の西武ライオンズのエースピッチャーはFM09の中ではニール一択です。

3回表。

外崎またヒットで出塁!やっぱFM09との相性(以下略)。そして山川。ここでキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

レフトスタンド中段に飛び込む2ランホームラン!!!やっぱFM09との現地観戦相性ナンバー1の山川穂高だっ!カッコいい!!!あんな豆タンクみたいな体型だけどほんとカッコいい!!最高だ、アグー豚山川穂高!!

これで7点リードと大きくロッテを引き離す。やっぱ外崎と山川は最高だよ。それに比べて60番師匠の中村おかわり剛也はサッパリだ。だけどライオンズがここまで来れてるのは今年年間通じてチャンスで打ってくれたお前が居たからだから文句を言いつつもよく頑張ってくれているとねぎらいの言葉をかけたいよ。ロートルだから疲れてるんだよな、わかるよその気持ち、FM09も中村に輪をかけた超ロートルだから。

とりあえず7点差になったので一安心。恒例のフードジャーニーに出かける事にした。ツカポンタンの首根っこを押さえつけてチケットホルダーを強奪すると華麗に階段を上り通路へと向かった。レモンサワーを頼まれているので忘れないようにしなければ。もはやこの時点で自分がチケットを無くしたという自覚がなく、ツカポンタンのチケットは共有物という意識になっていた。ジャイアンかよっ!ツカポンタンがその気になればこのチケット使用権を一回5万円提示されることも拒否できない立場だというのに。そしたらFM09はフードジャーニーにもトイレにも行けない。FM09の生殺与奪権を握ることも可能なのだ、このチケット所有者は。そこら辺にこのレモンサワー狂が気づかないよう最新の注意を払う必要はあるだろう。

今日は満員御礼という表示が出ていた。確かにスタジアムは満席状態になっている。西武ライオンズの優勝が懸かり、千葉ロッテのCS出場がかかり、福浦引退式後の最後のホームゲームだから満席になるのも当然と言えば当然だった。

なんだが、これはどうなのだろう、いい加減にしてほしい、という気になったのがフードコートにあふれかえる人、人、人だかり。

みんな食べ物を買い漁りに通路までやってきていた。ロッテのユニフォームを着た観客をみるたびに「おいおい、今、ロッテの攻撃中なんだから応援してやれよ」という心の声を発していた。西武のユニフォームを着た観客をみると「そうそう、今しか買い物に来る時間ないよな!」という心の声を発していた。

まだ3回なのでがっつり系は置いといて、応援で火照った体を癒すためのマストアイテムを買いに来たのは良いんだけど、12人くらいの行列が出来ている。行列嫌いのFM09だったがどこも混んでいる現状からここで我慢して買わないと何も買えなくなるので珍しく我慢して並んだ。

20分位並んだだろうか。試合は1回か1回半くらい進んでいるだろうけどその間ずっと並んでやっと注文の番が来た。こんなに並んだんだからアイスを余計に1つ買う事にした。待たせたお詫びもあるからツカポンタンにも1つ買っていってやることにした。注文はレモンサワー、ブラックシュワシュワ、成田ゆめ牧場ソフトクリーム(コーン)2個の合計4つの品物。本当はカレーとかも買いたかったんだけどこの売り場には売ってないので後でまた買いに来ることにした。

お金を払い終わって商品受け取りの場所で待っている時に、先程レジした男性店員がホントにコーンでいいんですか?としつこく言ってくる。ソフトクリームと言えばコーンだろうが!と怒鳴りつけようと思ったが、よくよく考えてみるとコーンだと両手が埋まる。ではあとのレモンサワーとブラックシュワシュワはどう運べというのか。頭に乗っける?肩に乗っける?そんなパフォーマーみたいな事をするくらいならと、コーンからカップに切り替えた。大正解w

スイーツパラダイスから211のゲートは少し遠いので運ぶ途中でソフトクリームがどんどん溶けてきている。急がないと。

ゲートを通過し、階段を駆け下る。そしてツカポンタンの待つ座席まであと5mという所で・・・。

盛大にコケた

そのコケ方も半端ではなく、顔面からコンクリートの階段に突っ込んだ。両手にトレーを持っていたので受け身を手で取る事ができなかった。盛大に転びながらもトレーはギリギリ水平を保ち、レモンサワーとブラックシュワシュワは飲料カップの底面が斜めにへこむ程度の被害にとどめる事ができた。
一方成田ゆめ牧場のソフトクリーム(カップ)は1個は無事だったが、もう1個は地面とちょい接触し、微細なコンクリート片がホワイトバニラソフトクリームの表面を灰色にトッピングしていた。

3秒ルールというものがこの世にはある。肉を切らせて骨を断つ。トリアージ。転んだダメージや派手にすっころんで周りから心配と奇異の視線を送られているFM09だがそんな事はどうでもよい。奇異の目を向けられるのはいつもの事だ。慣れている。脳内ではいかにコンクリートと接触したソフトクリームを最大限生還させるかの計算でヒートアップしていた。そして決断した。

階段にはソフトクリームの1/5が本体から切り離されて溶け広がっていた。3秒以内に病巣を切除する事によって苦渋の決断ではあったが4/5のソフトクリームは生還を果たす事に成功した。じゃっかん粒々が見える様な気もするが気のせいだろう。地面であればボツリヌス菌や大腸菌などヤバい菌がありそうだが、コンクリートだったからな。まぁ大丈夫だろ。

両手を使えないFM09は柔軟な皮下脂肪ととっさの身のこなしで体全体で柔道部員並みの受け身を取った。ホームランがあまりに打てずに野球に飽きたら次は柔道でもやろう。

買い物行こうと通路まで出かけたら、転んで受け身でボロボロなFM09さん(ここ、サザエさんのメロディーでお願い致します)

自席まで無事に(無事かっ!?)帰ってきたのでツカポンタンにレモンサワーとソフトクリームを渡す。底面がへこんでいるので台には置けないレモンサワーをドリンクホルダーに入れていた。ソフトクリームは甘いものは要らないようでFM09にくれた。結局なんのためにソフトクリームを2個買ったのかよくわからない結果になったが、遠慮なくもらっておくことにした。

それにしても今日は散々だ。チケットを無くすわ、階段ですっころぶわ、色々騒がしい。全てが最終的な歓喜のフィナーレに繋がる道なのだと思えばこの先どんなことが起ころうとも耐え忍べる気さえする。それだけ今日の試合に勝つことは価値があるのだ。

続く。

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