世界は思ったより脆いらしい。おぐーです。
最近仕事をしていて部品不足を切実に感じる。
以前はすぐに手に入ったパソコン、プリンター、モニター、タブレットが入荷待ちばかりになってきた。
大まかに言うとコロナの影響や中国の電力不足でサプライチェーンの分断や半導体不足、生産工場停止が発生し物の生産が全く追い付いていないらしい。
各国はコロナの給付金としてお金をばらまくから市場に金が過剰流通しインフレ気味となり金の価値が下がり、少なくなった物の価値が相対的に上がる。それが物不足を煽る。といった具合だ。
つくづく世界はひとつの運命共同体になっていると思う。グローバル経済が進み、中国を生産工場とした世界流通が当たり前になった。全世界規模での材料と製品の流通は何事もないときはコスパ最高の生産体制を誇り世界中の人々が以前では考えられなかったレベルでの低価格高付加価値商品を手に入れられるようになった反面、一旦世界規模でサプライチェーンの分断が起こると今のような慢性的な物不足が発生する。
東日本大震災時、東北で生産していた物資が滞った。確かあの時はルネサスエレクトロニクスの半導体か何かの工場が被災して自動車生産に支障をきたした記憶がある。熊本の地震でも半導体不足が起きた記憶がある。日本は地震大国だから、日本しか作れないサプライチェーン物資があるととたんに世界に影響を与えるなぁとそのとき思ったものだ。なので日本国内オンリーで安定して生産するには工場を分散するしかないなと。
だがこれは日本国内に限局した話。
今回のコロナ禍ではそれが中国を中心とし世界レベルで発生してしまった。それはいかに世界が工場としての中国に頼りきりかと言うことと共に、世界規模でのサプライチェーンの分断は長期にわたる物資不足を生み、その影響は遅れてやってくる事を実感した次第である。
一旦物不足になると需要が供給に追い付かずそれが慢性化し不足が不足を生む。極端な話、人口は増加の一方で物資は有限なのだから実は世界は慢性的な物不足、食糧危機へと向かっているのだが、生産設備の増強などでそれが見えなくなったいるだけだとおぐーは思っている。
生産量が増えれば増えるほどサプライチェーンの分断がもたらす影響は甚大になり、ゆくゆくは回復不能の甚大なダメージを世界に与える時が来ると思う。なのでネット通販などで一見便利になっている世の中であるが実はイレギュラーな事に脆くなっている脆弱さがあると思う。
一国の中の生産ではなく世界が分業体制になっているのでどこかがおかしくなれば世界がおかしくなる。
半導体不足は商品不足を生んだ。ガス給湯器まで在庫が無い状態だと聞く。じゃあそれが農機具まで波及したら?農作物の生産にも影響が出てくる。パソコンが不足したって納期が遅れるだけだが、食糧生産が滞ったらどうなるか?食糧不足に価格高騰、紛争が起こる。
例えばそんな状況に天候不純が重なったら?
容易に危機的状況に陥ることが想定できる。
小麦も米もとうもろこしも大豆もジャガイモも年間である程度決まった量しか生産できない。
そういうものを生産するには農機具や燃料や肥料といった物が普通に手に入る普通の体制の維持が必須で一旦崩れると価格高騰、絶対量の不足を引き起こす。
物資の生産遅延がワクチン初期のワクチン確保の争奪戦のようなことが起こらないとも限らない。なにがどう影響するかなんて誰にもわからないのだ。初期はとても些細な変化でしかなかったものが最終的に世界を揺るがすような事象を生むバタフライエフェクトが発生する可能性だってあり得るのだ。
プリンター入荷、3か月待ちです、という値札を見てため息をつきながら世界の行く末を少しだけ心配した11月初日でした。
ま、世界の心配よりおぐーはこんなことを深夜に書いている自分自身の行く末を心配した方が良いのではあるのだが、、、。
じゃ、寝ますわ。
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