チケット魔神の力でもしかして初めて日本シリーズを生で観たかもしれない。今気が付いた。
ヤクルトもオリックスもボクの応援するチームじゃないけど個々で観たい選手が居るから興味ある試合だった。
結局ヤクルトが村上のホームランで駄目押しをして勝ったんだけど、ホームランフリークなはずのボクの興味は何故かそこにはなかった。
この試合で印象的だったのはオリックスの選手が想定より打てないことと、観ようと思ってた選手以外の意外と言ってはなんだがの活躍だ。
ヤクルトでは塩見、オリックスでは中川の良さが目についた。
ヤクルトだと村上、オリックスだと宗、吉田、杉本、山本を観ようと思ってたのだが、こいつらよりその二人の活躍が目についた。
吉田は勝負を高津から避けられてたみたいだったので可哀想な面もあるけど、調子が良いとは思えなかった。
それに比べて塩見と中川の躍動感はなんなのだろうと思って考えてしまった。塩見はホームランも打ったけどそれより打席に立つと期待感が半端なく、それは中川も同じだった。観るものに期待感を抱かせる雰囲気を持った二人だった。
ボクはホームランを打てる選手の打席が好きだけど、この日の塩見と中川の打席にはワクワクさせられた。打ってくれるんだろうなと何故か自然に思えた。
バッターとして大切なのはやはりこのこいつなら打ちそう、打つだろうな、という期待感ではないだろうかと。
ホームランは一番の醍醐味だけど、試合の流れを作り出したり、繋いだり、タイムリーをこいつなら打つだろうなという期待感が一番生観戦だとワクワクする、もちろんそれがホームランなら言うこと無しなのだが、やはり繋がったり作り出したりするのにホームランもヒットもない。チャンスの場面で自分のバッティングが出来る選手がカッコいいと改めて思った。
杉本と宗があまり調子が良くなく、吉田が申告敬遠ばかりだったので普段どれだけ打ってようが、短期決戦の舞台でそれが発揮できなければ日本シリーズでは意味がない。
長丁場でそれが出来る資質と短期決戦でそれが出来る資質はまた違うものではあるけれど、この試合を観てボクのバッティングに対するかなり片寄った考え方や方針が果たして自分にとって良いものなのかどうか考えさせられてしまった。
ホームランか三振かで良いと言いつつ、実際にはそういうバッティングになっていない自分のバッティング。そして塩見や中川のような試合のなかで自分のバッティングをしてチームを回しているプレイヤーに期待感という幸福を感じている自分。
そう考える時、やはり今一度現実的に自分のバッティングを振り返ってボクはボクの最善のバッティングを模索した方が良いのではないかという思いを感じてしまった。塩見や中川の様になるにはどうしたら良いのかという事である。
憧れはあるし努力はしたいと思ってはいるもののボクは村上や山川のようなホームランバッターにはなれるとは心の底では思ってない。長打を打つのは好きだけど。
でも自分自身のバッティングスタイルというものがわからないので塩見や中川の様に自分のスタイルで頑張る方法もわからない。
ただバッティングは好きだ。
やはり一度、とことんそこを考えてみないとバッティングの方向性が定まらないなと思った。
やっぱりボールをミートすることに徹した方がボクの場合は良いのかなとは思うんですけどね。基本に忠実に。塩見と中川を観てたらその思いが強くなった。
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