たまの試合は中々楽しい

殿から誘われたので人数不足の助っ人で試合に参加した。ファミールを辞め、ミラーズの練習や集まりも無理の無い範囲で参加するようにして半年。凄く成城石井、間違えた、正常化された気がする。

ボクは基本アクセルオンリーなスタイルなんで色々なものにアクセラレーションしてしまい制御が利かなくなる事が多く結構周りに迷惑をかけたりする。野球もだいぶアクセル全開だったのだが、自分自身と真摯に向き合った結果、野球に傾倒しすぎたバランスを是正するタイミングだったのでちょうど良い感じになってきた。

野球は嫌いではないしやると楽しいのだが、ボクはスポーツマンではないのでおまけ程度で良く、正直去年までは野球に関して頑張りすぎていて何かがオーバーフローしていたと今にして思うと感じる。タイパ良く自然な感じで野球に関われればそれで良いとなった。

なので殿から誘われたりして、こちらが特に用もない時に成立する試合参加が年に3回か4回の試合の機会の内の一つというわけ。

野球やってる人はもっと試合したいのかもしれないけどボクはまぁそんなに。自然な流れに身を任せてゆらりゆら~り不定期で参加してで満足なのだ。

最近練習もあまりしてないしバッセンも行ってなかったから少しあたふたしてしまったけど、うん、やっぱり試合は練習とは違う独特の本番感があって良い。

久しぶりの試合を楽しませて貰った。

やっぱり生のピッチャーのボールを打つのは野球の大前提だと感じた。試合ではピッチャーが打者を打ち取ろうとしたりキャッチャーと共同作業で打者の攻略方法を考えて投球してくる球を打たなくてはならない。しかも3回失敗(スリーストライク)するとチャレンジ失敗である。

練習でやるフリーバッティングとはそこが異なる。

緊張するといえば緊張はするけど昔よりはしない。それより打席に立って3回失敗するまでは相手チームのバッテリーと頭脳勝負出来るんだというワクワク感の方が強くなっている。それはもうだいぶ野球に馴染んだこともあるし、自分の能力の事も大体把握している事もあるし、やっぱりそういう舞台に様々な機会を貰って参加させて貰っているという縁のありがたさみたいなものを感じているからだと思う。野球が上手いとか上手くないとかそういうことよりもそういう縁があって参加できる場というものを大切にしたい気持ちが凄くある。だから打席でも打ってやろうとは思うけど、打てなくても打席に立たせて貰ってるだけで幸せ者だと思うからあんまり緊張とかはしなくなってきた。年取ったのもあるけど。

そんなこともあってピッチャーがボクの事をどう見てるんだろう、強打者として見てるのか、アベレージヒッターとして見てるのか、ゲッツーを本気で取ろうとしてるのかとかを投球内容から察したりして楽しんでたりする。あまり性格の良い楽しみ方とも思えないけどw

今回の場合、一つ前の大森さんというバッターが強打者なので相手バッテリーの人達はボクに対しては気軽にピッチングを構成してきてくれたと感じられた。だから打ちにくい球とかも特になかったので好きなようにスイングさせて貰った。

一打席目はバットがちょっと軽いなと感じられたし、結果もその感覚をキチンと反映した結果だった。残念ではあったけど自分の感覚が裏付けられた気がしたのでウンウンとひとり納得していた。

バッティングに正解はなく、結局は自分の感覚の問題だからそう感じたのであればアジャストさせていけば良いだけで重いバットを使えばちょうど良い感じに調整出来て飛ばせると思えた。こういう感覚は普段の練習の成果だと思う。やっぱり普段の感覚の積み重ねがあるから自分の事を自分でわかっている気がするしその感覚にあまり疑いがない。

不思議なのは2打席目で相手バッテリーがショートサードに飛びますよと開口一番キャッチャーが言ってきたこと。一打席目はセカンドフライだったのにである。

確かに一打席目、好きに打ってたのでそれまでは大森さんに引き摺られる形で大きめのファールフライを何本も打っていたが、最終的にセカンドフライであったにも関わらず相手のキャッチャーはボクの事を引っ張り系と看破していたのである。なるほど、キャッチャーはこうあるべきなのだなと、内心感心していた。

バッターボックスに立っていながらそんなことを考えるのもどうかと思うのだが、やはりキャッチャーと言うのは対戦を分析し、どんな雑魚であろうが観察眼を発揮して分析し攻略法を真面目に考えて試合するものなのだなと改めて感じた。まあスイング全般、体の開き具合、ボクのオープンスタンス気味の構え、グリップエンドの位置、バットの角度などから分析したのだろう。スゴいなぁと思う。正解です!

こういうことを、ボクもキャッチャーとしてポジショニングした時にはやらないといけないのだなと実感として学習させて貰ったしこの事が実は最終場面で布石として活きるのだから捨てたもんじゃない。

第2打席はワンバンでピッチャーの頭を越えるポテンゴロだったのだがショートの悪送球とファーストのエラーで打点がつくという、野球の不思議さがまたおもしろかった。一番ヘボい打撃が打点になるというね。とりあえずバットに当てる事とちゃんと走ることが運を呼び込むわけで何事も最後まで諦めちゃダメだと本当に思う。

それまでは大森さんが使ってたバットをボクも使ってたのでバットを引き継いでいたのだがボク恒例の「なんだか面倒くさくなってきた」ので第3打席と第4打席はグリップエンドが富士山のように広がった別のバットに替えたらなんかそれが良かったのか手応えのあるレフトへの強打が2連続で出来て凄く気持ち良かった。グリップエンドが広がっているタイプのはグリップが強く出来ないような気がするので使っていないのだがもしかしたらバットコントロール重視のボクのスイングにはこのタイプのバットの方があっているのだろうか?要検討案件である。

この日は、というかバンデックスに参加させて貰うときは守備ファーストであまり動かなくて良く、毎回楽させて貰っているのだが(本職のファーストの人が誰なのかすら知らないがまああえて知らなくても良いだろう、その人の恨みを感じたくもないし)、最後アクシデントの関係でキャッチャーとして働かされることに。

おいおい、せっかく一点差で勝ってるのに逆転負けするき満々だなこの人達、と内心呆れていたがまぁ去年キャッチャーとして3回任されてなんとかこなした残像がこの人達の頭には残ってるかもしれないなと、そんなことを考えながらマスクをし、プロテクターをつけ、時間がないのでレガースは省略してキャッチャーになった。

まあ殿が抑えのピッチャーをやっているので受け慣れてる感じもするしまぁいっか、と。

キャッチャーミットが硬かったので少し嫌だった。こんなんでポロポロしてもボクのせいじゃないからな、と道具に文句を言ってほしかった。こういう他責にして開き直る性格の自分で本当に良かったと思う。だってほんとボクが悪い訳じゃないもんね。とは思いつつもやっぱりキャッチャーやるからにはゼロで押さえたいし、ピッチャーやってキャッチャーやって盗塁して足をつった猪岡さんの頑張りをふいにはしたくないなぁと思ってはいた。

スリーアウトどう取ろうかなぁと思ってて最初の打者を出塁させた時はどうしたもんかなと思ったけど、その後の打者で自分がバッターの時の相手キャッチャーの冷静な分析を思い出して、ボクも相手のスイングとファール具合と立ち位置からそのコースを打つと打ちにくいだろうなと直感で思ったところにミットを構えた。

例えば内角を詰まらせてファールにした打者は内角低めを徹底した。

理論はわからないけどとにかく打ちにくそうにしてそうなところにミットを構えた。あとミットは上下はさせず、左右だけ変えた。ピッチャーのコントロールをなるべく乱さずに配球を少しでも変えるために。

あとは殿にお任せである。球種も指定してない。大体そんなの殿が考えてくれるしボクはどんな球種が来ようとそれを捕れば良いだけだし、その方がシンプルで失敗がない。動体視力で食らいつくだけ。

そしたらなんか勝手に打者が打ち損じてフライばっかあがり、奇跡的にゼロ封となり一点差の試合をものにした。

キャッチャーとしてフライがあがったらサード!とか、ピッチャー!とか言って捕って貰うだけだったのでとても楽で良かった。人に指示出してる感じはなんかキャッチャーっぽかったし急にやれと言われて失点しなかったのはこれ及第点どころか上々上出来。これ以上はないんだから。

セカンドにもまともに投げられないのにね。バンデックスにツキがあったんでしょう。

数あわせで試合成立させたうえで、あとは楽しめれば良いと思って人数不足の時だけ参加させて貰ってるけど、参加したらしたでなんだかんだやっぱり楽しい。前より俯瞰気味で野球をしているので、相手の気持ちを推測したり自分自身を俯瞰気味で見られたりして少し余裕がある感じが野球しててラクで良い。

ファーストで一回捕球ミスをしてチームが失点したから、次ファーストやる時はミスしないように頑張ってみようと思う。

てかボクはメインポジションが不明過ぎて笑える。どこがメインポジションなんだよお前w

まあ楽しかったです久々の野球の試合。

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