感触

右足の怪我がやっと治りつつあるのでそろそろ守備も少しやってみようかと思う今日この頃。

怪我してると運動する気もそんなに無くなり、今年初めからやっていたスクワットを一ヶ月放置していたら足の筋肉がほとんど元に戻ってしまった。

たまにお遊びでキャッチャーをする時に足が疲れにくくなればと始めたスクワットだったが、鍛えられたのはふくらはぎと太ももで、その隙間を狙い撃ちするような形でのアキレス腱の怪我に世の無情を感じた。

どんなに準備しても報われない事が世の中には多い。真面目に考えると辛いことも多い。大谷のように才能があり、運にも恵まれ、計画的に実行できる人間でない大多数の人間にとって自己実現計画など机上の妄想に過ぎない。

数多くの師匠を作り、数多の目標を掲げ、無謀な妄想のもと練習をしてきたが、やはりバカなことばかり考えていても埒があかない。現状を現実的にとらえ、その上で何を+αとして求めて行きたいのかをきちんと向き合う必要があると思う。

自分が太っているからと同じような体型で僕の憧れのホームランを打つ人達を自分の未来の行き着く最終目的地に設定したが、憧れは憧れとして自分は自分という視点を持ち得なかった当時の自分にカツを入れたい。やりたいこととやれることは違う。やりたいことを主張するにはまずやりたいことが出来る能力を獲得しないとダメだ。具体的な目標なのかただの夢なのかハッキリさせる必要がある。

ホームランに関して思うとそれは完全に夢で、打てると良いなでしかない。その目的はあって良いけどそこだけを目的地にするのは間違っていると何となくずっと感じていた。

浅村が去り、森が去り、山川が去り、中村が引退間近となりその違和感が際立ってきた。僕にとっての夢を現実的な目標と錯覚していられる時間は山賊打線の解体と共に失われたと感じすぎるほど感じている。

別に試合に出るわけでもない、試合に出たいわけでもない、野球に別段情熱があるわけでもない、運動やふれあいとしての野球が精々の僕には目的地設定が高すぎた。

もっと普通の感触を大事にして運動したいな、という思いが最近増している。経験者やプロ選手に追い付き追い越そうとするのはやめて、もっと非経験者として身近で現実的に出来るようになると楽しい解はいくらでも転がっているし、そういうのを拾い集める牧歌的な平和な野球が僕には向いていると感じる。

視野を広げると未踏のフロンティアはまだまだある。そしてやりたいなと思えることもいくつかある。

最近僕が練習メニューを決め無くてはならない時があった時は意図的にすべての人にフリーバッティングのピッチャーをやってもらうようにしている。効率から考えるとちゃんと投げられる人がやるのが良いのだが時間の無駄になるからと投げられる人オンリーにすると、投げられない人の投げられるようになるコツを掴むきっかけをスポイルしかねない。そういうのはキャッチボールでやれば良いと思う人もいるかもしれないがマウンドからバッターに投げるという行為自体が貴重な体験であるということは僕が感じた経験談で、うまくストライクが投げられなかったという失敗事例から当人が何を感じとるかということが意外と重要だったりする。それは現実の仕事やプライベートでも同様だ。

なんでうまく行かなかったかを考えることは非常に重要で、うまく行かない理由を考察しどう対処していくかを考えることで克服や工夫を考え、状況への対処能力が徐々に身に付いていくのだ。最初から出来る人は天才だがそんな人は放って置けば良くて、出来ないからこそ考えて攻略法方を見つけていく楽しみもあろうというものだ。

僕はフワッと投球をする時にコントロールをどうしているかというとボールを離す位置を体全体で何となく調整し輪投げのように放り込むことで結構コントロール出来る方法を見つけたけど、それは野球の投げ方ではないので本来のコントロールを身に付けることが出来ない残念な方法。でもこれを続けているとなんとなく指先や手首による投げ方の調整方法も体全体にプラスする形で体感できてきたような気がするんです。まあいつものわかっちゃった、かも、という奴なんですが。

これを少し頑張って突き詰めていって、フワッとでない普通の投げ方でコントロールを向上させる野球本来のあるべき姿での送球コントロールの向上方法を見つけていきたいと思っていて、そう思うとキャッチボールやトスバッティングやフリーバッティングの送球役が以前より楽しいんです。やはり違う視点があると感じ方も変わってくるという事例ですね。

それが身近な改善目標の一つ。

もう一つがバッティングのミート能力の向上です。昔から言ってることですけどストライクゾーンがいまだに良くわからなくて、それでもホームランを打つためにはストライクゾーンを見極めてちゃんと遠くまで飛ばせる配球の時に振らないとダメだと思ってたんですが、それは経験者の人はそうなんだろうけど、、、と最近感じてて。

僕の場合はテニス打ちなので別にストライクでなくても普通に打たせてもらってます。ストライク判定を人に決められるのも正直どうかと思いますし、別に打てる球ならなに打ったって良いじゃないかと。要はボールの芯を外さないように打てばどんな軌跡かは知りませんけどボールは一定以上の速さで飛んでいくわけで、色々考える前にボールの芯を打つ事だけ考えてます今。

トイレで読んでるバッティングの本にはスイングは楕円でと書いてあって、あれも経験者のスイングなんで理論はわかるけどそういう風に振れたら非経験者は誰も苦労はしないんだよと心の中でツッコみながら。

言ってることはなんとなくはわかる。楕円軌道で振るとミートポイントの調整が出来るし、そうするとインパクト時に右腕とバットの角度が90度理想の形を作りやすい。

まあ楕円軌道は僕には当分無理なので松戸運動公園の前で待っている時とか、素振りはダメなのであらゆる角度のボールを想定して構えスタンスからそこにどうバットを持っていくかのゆっくりシミュレーションをして遊んでいる。体に対してどの角度のボールも想定しバットの出し方を考えておけば、ストライクか否かを審判などという不安定な要素に任せなくても良いはずだから。

テニスやバドミントンは領域の中にボールやシャトルを落とす競技。野球のバッティングはボールを芯でとらえそれを誰も居ないところに落とす競技。力加減を考えなくて良い分だけやることは野球のバッティングの方がシンプルなのだ。誰も居ないところというのも相手次第で変わるので考えても意味のない事。ボールを芯でとらえることだけ考えていれば良い野球のバッティングのなんと素晴らしいことか。

つまり身近な改善目標のもう一つがミート可能範囲を可能な限り広げることと、芯を捉える確率を高めること。ホームランを打つ事よりも人それぞれのやり方で攻略できるクエストとなるだろう。正解にたどり着く方法はなんでも良いのが良い。

昨日の練習はキャッチボール、トスバッティング、守備練で一時間、フリーバッティングで50分と守備練が短いという声もあったが、バッティングもやんないと得点取れないですから必要です。僕が練習メニューを考える時は半々が基本です。その中で試合に活かせる学びはいくらでもあると思います。守備練習をいっぱいしたいという考えもあるかと思います。その時は前もって言ってください。最大限考慮します。確約はできかねますけどね。

福島出張のお土産、柏屋の薄皮まんじゅうも足りたし、えふわらんとつかさんのバッテリー練習も一時間みっちり出来たようだし、そういう点は良かったんじゃないかな昨日の練習は。

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